

[ 概要 ]
Magic FormulaではROCとEBIT/EV利回りによって各銘柄に点数を付け、それらの合計点が大きいものほど割安であるという判断をします。
同じビジネスクオリティであれば価格は安い方がいいですし、同じ価格であればクオリティは高い方がいいはずです。一般にROCはビジネスクオリティの指標、そしてEBIT/EV利回りは収益に対する割安度の指標とされますが、Magic Formulaではこれらを別々に評価して最終的に合算する事で、各銘柄の総合的な割安度ランキングを求めます。
グリーンブラットの著書によると、Magic Formulaに基づく投資は1988年から2004年の期間において33%のリターンをあげたそうですが、近年ではそのような高いパフォーマンスをあげる事は難しくなったとも言われています。それでもなお、こちらのようなバックテストでは市場平均を上回る結果が報告されるなど、未だに優れた銘柄選定の手法である事には変わりがなさそうです。
[ 概要 ]
Magic FormulaではROCとEBIT/EV利回りによって各銘柄に点数を付け、それらの合計点が大きいものほど割安であるという判断をします。
同じビジネスクオリティであれば価格は安い方がいいですし、同じ価格であればクオリティは高い方がいいはずです。一般にROCはビジネスクオリティの指標、そしてEBIT/EV利回りは収益に対する割安度の指標とされますが、Magic Formulaではこれらを別々に評価して最終的に合算する事で、各銘柄の総合的な割安度ランキングを求めます。
グリーンブラットの著書によると、Magic Formulaに基づく投資は1988年から2004年の期間において33%のリターンをあげたそうですが、近年ではそのような高いパフォーマンスをあげる事は難しくなったとも言われています。それでもなお、こちらのようなバックテストでは市場平均を上回る結果が報告されるなど、未だに優れた銘柄選定の手法である事には変わりがなさそうです。
[ スクリーニングの手順 ]
1. 電力会社などの公益企業と銀行などの金融業は対象から除外。
公益会社を外す理由は、それらが他の営利目的の企業とは異なる原則で企業活動をしている事から、他の企業と同じ土俵で比較することができないためです。
また、Magic formulaでは金融収入は除外して考えますが、銀行などの金融機関から金融収入を除いてしまえば何も残らなくなってしまいます。そこで、金融ビジネスを行なっている会社はMagic Formulaの対象から外します。
2. EBIT/EV利回りを計算する
EBIT/EV利回りとは、利払前税引前利益をエンタープライズバリューで割ったものです。
税引前、利払前の利益であるEBITを使う理由は、支払利息や税金費用の影響を除くことで、よりビジネス自体の稼ぐ力に注目する事ができるから、というのが理由です。
Magic formulaではまず、このEBIT/EV利回りの高さによって各銘柄にスコアをつけていきます。
3. ROCを計算する
次に、ビジネス・クオリティの指標とされるROC(資本収益率)の計算をします。ROCの分母であるCapital(資本)に何を含めるかは議論の分かれるところですが、グリーンブラットは有形固定資産と運転資本の和を推奨しています。
グリーンブラットは、流動資産に含まれる現金の取り扱いについて、「運転資本からは余剰キャッシュを取り除くべき」と述べています。余剰キャッシュとは、ビジネスを行う上で必要な現金の額を超過して保有されるキャッシュの事ですが、キャッシュの回転が速いスーパーマーケットと、一つのプロジェクトの完了に数ヶ月かかる建設業などでは手元に置いておくべきキャッシュの量には雲泥の差がある様に、どれほどの額がビジネスに必要な現金なのか、どれほどが余剰なのか、といった問題は実際には簡単に答えの出ない問題です。
しかし、あくまで一般論ですが、概ね売上高の2%から5%の現金が手元にあれば滞りなくビジネスを回していくことができると考えられるため、このスクリーナーでは、現金及び現金同等物、そして短期投資資産の合計から、年間売上の3%を超過する部分を余剰キャッシュであると定義しています(前受金などがある場合はそれらを余剰キャッシュから差し引く)。
ROCの分子(Return)には直近4四半期のEBITを用います。このようにして求めたROCが高い銘柄ほど高いスコアをつけていきます。
4. トータルでのランクをつける
EBIT/EV利回りのスコアとROCのスコアを合算し、最終的なスコアを求めます。
Magic formulaでは、このスコアが高いものほど割安であるという判断をします。
[ スクリーニングの仕組み ]
1. 電力会社などの公益企業と銀行などの金融業は対象から除外。
公益会社を外す理由は、それらが他の営利目的の企業とは異なる原則で企業活動をしている事から、他の企業と同じ土俵で比較することができないためです。
また、Magic formulaでは金融収入は除外して考えますが、銀行などの金融機関から金融収入を除いてしまえば何も残らなくなってしまいます。そこで、金融ビジネスを行なっている会社はMagic Formulaの対象から外します。
2. EBIT/EV利回りを計算する
EBIT/EV利回りとは、利払前税引前利益をエンタープライズバリューで割ったものです。
税引前、利払前の利益であるEBITを使う理由は、支払利息や税金費用の影響を除くことで、よりビジネス自体の稼ぐ力に注目する事ができるから、というのが理由です。
Magic formulaではまず、このEBIT/EV利回りの高さによって各銘柄にスコアをつけていきます。
3. ROCを計算する
次に、ビジネス・クオリティの指標とされるROC(資本収益率)の計算をします。ROCの分母であるCapital(資本)に何を含めるかは議論の分かれるところですが、グリーンブラットは有形固定資産と運転資本の和を推奨しています。
グリーンブラットは、流動資産に含まれる現金の取り扱いについて、「運転資本からは余剰キャッシュを取り除くべき」と述べています。余剰キャッシュとは、ビジネスを行う上で必要な現金の額を超過して保有されるキャッシュの事ですが、キャッシュの回転が速いスーパーマーケットと、一つのプロジェクトの完了に数ヶ月かかる建設業などでは手元に置いておくべきキャッシュの量には雲泥の差がある様に、どれほどの額がビジネスに必要な現金なのか、どれほどが余剰なのか、といった問題は実際には簡単に答えの出ない問題です。
しかし、あくまで一般論ですが、概ね売上高の2%から5%の現金が手元にあれば滞りなくビジネスを回していくことができると考えられるため、このスクリーナーでは、現金及び現金同等物、そして短期投資資産の合計から、年間売上の3%を超過する部分を余剰キャッシュであると定義しています(前受金などがある場合はそれらを余剰キャッシュから差し引く)。
ROCの分子(Return)には直近4四半期のEBITを用います。このようにして求めたROCが高い銘柄ほど高いスコアをつけていきます。
4. トータルでのランクをつける
EBIT/EV利回りのスコアとROCのスコアを合算し、最終的なスコアを求めます。
Magic formulaでは、このスコアが高いものほど割安であるという判断をします。
[ Magic Formula投資の手法 ]
Magic Formulaに基づいた投資を行うにあたり、グリーンブラットはその著書において幾つかのルールを定めているので簡単に紹介します。より詳しく知りたい方は彼の著書The little book that beats the marketをお読みください。
なお、ここで紹介する情報は特定の投資手法を勧めるためのものではない事をご留意ください。
1. 時価総額は5000万ドル以上、など市場規模の下限を設ける。
小型株はボラティリティが高いことが多いので、グリーンブラットは、特に初心者に対し、1億ドル以上の銘柄を対象に投資を行うことを勧めています。日本円に換算するとおよそ100億円から150億円以上の時価総額を持った会社ということになります。
2. 毎月ランキングトップの2、3社をポートフォリオに加え、一年間で30銘柄ほどのポートフォリオを作る
グリーンブラットは20から30銘柄で構成されるポートフォリオを1年かけて作るよう薦めています。
20から30の銘柄を組み込む理由はリスクを分散するためです。また、毎月少しづつ株式を購入していくことで、ドルコスト平均法のメリットも得られます(それぞれの株式に対して支払う金額が同じ場合)。
3. 各銘柄は一年間保有した後にリバランスの対象とする。
アメリカでは、一年以上保有した株式は売却時のキャピタルゲインにかかる税が減額されるため、利益の出ている銘柄は1年を僅かに超えたところで売却する事で税引後の利益をより大きくする事ができます。反対に、損失の出ている銘柄は一年たつ直前に売却する事で税制上のメリットを受ける事ができます。
しかし、日本では今の所株式の保有期間による税制上の取り扱いの違いはないので、この点については日本での投資には当てはまりません。
4. 長期(5から10年)に渡りこれを継続する。
免責事項
上記の「Magic Formula投資の手法」は、ジョエル・グリーンブラット氏が提唱する取引ルールを紹介することのみを目的として書かれており、弊社はその取引ルールに同意も推奨もする立場にはありません。いかなる場合においても、上記の取引ルールに従った結果生じたいかなる種類の損失や損害についても、当社はお客様に対して一切の責任を負わないものとします。
[ Magic Formula投資の手法]
Magic Formulaに基づいた投資を行うにあたり、グリーンブラットはその著書において幾つかのルールを定めているので簡単に紹介します。より詳しく知りたい方は彼の著書The little book that beats the marketをお読みください。
なお、ここで紹介する情報は特定の投資手法を勧めるためのものではない事をご留意ください。
1. 時価総額は5000万ドル以上、など市場規模の下限を設ける。
小型株はボラティリティが高いことが多いので、グリーンブラットは、特に初心者に対し、1億ドル以上の銘柄を対象に投資を行うことを勧めています。日本円に換算するとおよそ100億円から150億円以上の時価総額を持った会社ということになります。
2. 毎月ランキングトップの2、3社をポートフォリオに加え、一年間で30銘柄ほどのポートフォリオを作る
3. 各銘柄は一年間保有した後にリバランスの対象とする。
アメリカでは、一年以上保有した株式は売却時のキャピタルゲインにかかる税が減額されるため、利益の出ている銘柄は1年を僅かに超えたところで売却する事で税引後の利益をより大きくする事ができます。反対に、損失の出ている銘柄は一年たつ直前に売却する事で税制上のメリットを受ける事ができます。
しかし、日本では今の所株式の保有期間による税制上の取り扱いの違いはないので、この点については日本での投資には当てはまりません。
4. 長期(5から10年)に渡りこれを継続する。
免責事項
上記の「Magic Formula投資の手法」は、ジョエル・グリーンブラット氏が提唱する取引ルールを紹介することのみを目的として書かれており、弊社はその取引ルールに同意も推奨もする立場にはありません。いかなる場合においても、上記の取引ルールに従った結果生じたいかなる種類の損失や損害についても、当社はお客様に対して一切の責任を負わないものとします。
スクリーナーについて
[ スクリーナーについて ]
当サイトのMagic Formulaスクリーナーは、東証に上場する企業をMagic Formulaスコアの高いものから順に500社表示します。
データテーブルには時価総額、EV、過去5年間の平均利益率の他、過去5年間のEBITマージンの変動の度合いを表すCV(Coefficient of Variance)や、そのCVが他企業と比べてどれほどなのかを四分位で表したデータ、さらに運転資本と有形固定資産に対するEBITの割合の情報などが含まれています。
お好みによってMicro-cap、Small-cap、Mid-cap以上といった時価総額で絞り込む事も可能です。
[ サンプル画面 ]

[ 対象企業 ]
東証に上場する企業、ただし「電気・ガス業」「銀行業」「保険業」「証券、商品先物取引業」「その他金融業」に区分されるものは含みません。また、以下に該当する企業も除外します。
- 金融ビジネスのウェイトが大きい企業(例トヨタや楽天など)
- 上場して間もない企業
- 過去12ヶ月間のEBITがマイナスの会社
- 過去12ヶ月間に変則的な会計期間があった会社
[ 更新頻度 ]
週2回(火曜日、金曜日)
スクリーナーについて
当サイトのMagic Formulaスクリーナーは、東証に上場する企業をMagic Formulaスコアの高いものから順に500社表示します。
データテーブルには時価総額、EV、過去5年間の平均EBITマージンの他、過去5年間のEBITマージンの変動の度合いを表すCV(Coefficient of Variance)や、そのCVが他企業と比べてどれほどなのかを四分位で表したデータ、さらに運転資本と有形固定資産に対するEBITの割合の情報などが含まれています。
お好みによってMicro-cap、Small-cap、Mid-cap以上といった時価総額で絞り込む事も可能です。
[ サンプル画面 ]

[ 対象企業 ]
東証に上場する企業、ただし「電気・ガス業」「銀行業」「保険業」「証券、商品先物取引業」「その他金融業」に区分されるものは含みません。また、以下に該当する企業も除外します。
- 金融ビジネスのウェイトが大きい企業(例トヨタや楽天など)
- 上場して間もない企業
- 過去12ヶ月間のEBITがマイナスの会社
- 過去12ヶ月間に変則的な会計期間があった会社
[ 更新頻度 ]
週2回(火曜日、金曜日)